| この記事の要点 |
| ●UMシリーズは、ハウジングや軸受を持たないビルトイン(フレームレス)構造の多極アウターロータ型ブラシレスDCモータ
●低速域から力強いトルクを出せるため、減速機の簡略化・不要化が可能。機構全体を小型・軽量・静音にできる ●ラインナップは UM-2510(最小径クラス)、UM-2909(薄型とトルクのバランス)、UM-3510(ハイパワー)の3機種 |
製品設計において、「装置を小型・軽量化したいものの、駆動部のトルクが足りない」「減速機を挟むと全体が大きくなってしまう」といった課題に直面したことはありませんか。
東京モートロニクスの多極アウターロータ型ブラシレスモータ【UMシリーズ】は、そうした設計上の悩みを解決するソリューションです。
特許取得済みの磁気回路技術をベースに設計された本シリーズは、軽量・薄型でありながら同クラス最高レベルのトルクを実現。大手メーカーのヒューマノイドロボット操縦システム等にも採用実績があります。
本記事では、ラインナップの3モデルUM-2510・UM-2909・UM-3510の特長と活用シーンをご紹介します。
1. UMシリーズとは?ビルトイン構造がもたらす2つの強み
UMシリーズは、多極構造のステータと、多極の磁石を配置したアウターロータを組み合わせたビルトインタイプのブラシレスDCモータです。低速域から力強いトルクを生み出します。
ビルトイン(フレームレス)タイプとは、ハウジング(外枠)や軸受(ベアリング)を持たず、ステータとロータのみで構成されたモータのことです。お客様の装置に直接組み込んで一体化できます。
強み① ダイレクトドライブに最適化
高トルクなため、減速機を簡略化・不要化できます。機構全体の小型化・軽量化・静音化に貢献します。
強み② 組み込みの柔軟性
ビルトイン構造のため、お客様側で用途に応じ、駆動回路・減速機・エンコーダの内蔵等のカスタマイズが可能です。

▲ UMシリーズの構成(左:多極ステータ/右:アウターロータ)
2. UM-2510・UM-2909・UM-3510の違いは?3機種の比較
| 型式 | 主な特長 | 推奨される用途・アプリケーション |
| UM-2510 | 多極モータとして最小径クラス
極小スペースに収まる超コンパクト設計ながら、同サイズで最高レベルのトルクを発揮します。 |
小型ロボットの関節部、指先メカニズム、ハンディ型医療・精密機器 |
| UM-2909 | 薄型とトルクのベストバランス
外径と厚みのバランスに優れ、限られたフラットな空間へスマートに配置できます。 |
サービスロボットのアクチュエータ、小型AGV(無人搬送車)の駆動部 |
| UM-3510 | 同クラス最高峰のハイパワートルク
シリーズの中でもよりパワフルな駆動力を誇り、高負荷な連続動作にも余裕で対応します。 |
協働ロボットの関節軸、パワーアシストスーツ、産業用小型アクチュエータ |
主要スペック比較
| 型式 | 外径 × 厚み | 電圧 | 起動トルク | 最大出力 |
| UM-2510 | 25×10.2mm | 24V | 0.11N・m | 18.5W |
| UM-2909 | 28×9.2mm | 24V | 0.17N・m | 18.4W |
| UM-3510 | 35×10.2mm | 24V | 0.26N・m | 17.9W |

▲ アウターロータ(左)とステータ(右)
3. どのような用途で選ばれているのか?
特に需要が高まっているのが、サービスロボット、次世代移動体(AGV/AMR)、精密医療機器の分野です。
従来のモータでは「トルクを稼ぐためにモータや減速機を大きくせざるを得ず、機器全体が重くなる」という不満がありました。UMシリーズを活用すれば、機構をシンプルに保ったまま、ダイレクトかつスムーズな動作を実現できます。

▲ ロボットハンド・マニピュレータへの適用イメージ
東京モートロニクスでは、単にモータ製品を提供するだけでなく、お客様の機器仕様や筐体形状に合わせたカスタム設計・開発のご相談も承っています。
4. よくあるご質問
Q. ビルトイン(フレームレス)モータとはどのような構造ですか?通常のモータと何が違いますか?
ステータ(固定子)とロータ(回転子)のみで構成されたモータです。ハウジング(外枠)や軸受(ベアリング)を持たないため、お客様の装置(ロボットアームの関節や筐体内部など)に直接組み込んで一体化できます。装置の大幅な小型・軽量化や、ダイレクトドライブによる高精度な制御が可能です。
Q. 駆動用のドライバは付属していますか?指定のものはありますか?
モータ単体でのご提供はもちろん、用途に合わせた汎用ドライバのご提案・セットでの選定も可能です。
Q. 試作の対応や納期はどのくらいですか?
モータ数台からの試作対応が可能です。部材状況やカスタマイズ内容によって納期は変動しますので、まずはお気軽にお見積もり・仕様をご相談ください。
5. 仕様のご相談・試作のお問い合わせ
次のようなご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
・製品の試作段階で、モータのサイズ感を確かめたい
・特定の回転数・トルク仕様にチューニングしてほしい
・自社の筐体形状に合わせたカスタム設計を相談したい