高齢化社会において健康であること
内閣府によると令和元年時点で日本の高齢者(65歳以上)の割合は約29%となっており、その状況における問題の一つが、高齢者1人につき現役世代が約2人で支えるという年金や保険の財政事情です。
そのため政府は「健康日本21」といった施策を行ない、国民一人一人が意識して健康の維持・増進を努めるように働きかけています。
健康と歩くことの関係性
健康のために比較的簡単に取り組めることの一つが歩くことですが、例えば1日10分のウォーキングを週に6日続けた場合、死亡リスクの低減や心肺機能に好影響があると言われており、さらに英国公衆衛生庁の研究によれば、運動時間を多く取った場合は、認知症や一部のがんの発症リスクを低減すると言われております。
ただし、高齢になり膝や腰などに問題を抱えると1日10分のウォーキングでも困難ということがあります。
歩くことを諦めない歩行支援器AR-5
そこで福祉・介護用品の一つとして、歩行器・歩行車といった歩行をサポートするものが用いられますが、一般的な歩行器・歩行車は利用者が自立歩行できる場合を前提としているため、自立歩行が困難だと歩行器・歩行車も難しい場合があります。
そうした介護の現場の意見を取り入れ作られたのが、株式会社アイ・レーベルの歩行支援機「AR-5」です。
AR-5は、誰かに依存しすぎない生活・そして健康生活には欠かせない強い下半身が保て、介護予防・子供から大人まで前向きに取り組める。歩いた先にある『明るい未来』を見つけさせてくれる新しい歩行器です。トイレまでの移動をはじめとする日常生活の補助はもちろん、下肢の筋力強化が期待できます。
参考元:https://www.ailabel.org/
歩行支援器AR-5とモータ
歩行支援器のハンドルにブレーキがついており、この部分に東京モートロニクスのモータが採用されております。
歩行支援器のブレーキとして求められるのは「ただ止まる」ことではなく「柔らかく止まる」ということが非常に大切です。自動車のブレーキでいう「あそび」とも言えます。
そうした「あそび」をモータというリニアな出力を得意とする動力源に用いる場合、多様な開発経験が求められます。
東京モートロニクスではこれまでに幾つかの介護・福祉や医療機器向けのモータを設計・開発をしており、その一つの例としてUM-8045があります。
UM-8045は日本、米国、中国での特許取得に証明された高い技術があり、歩行器に求められる「柔らかく止まる」と言ったことも実現可能なモータです。
福祉・介護の現場を支えるモータであるために
一般的にモータでは難しい「柔らかさ」に対応するために、モータ単体の設計・開発力だけでなく、東京モートロニクスでは高い磁場解析力があるため応えることが可能です。
「曖昧さ × モータ」という課題をお持ちでしたら、まずは東京モートロニクスにご相談ください。