米国、中国、そして日本での特許取得で証明されたその技術力

特許

日本における超多極モータ・ブラシレスモータの特許取得について

弊社東京モートロニクスは、電気機器の開発・製造・販売までを手掛けるメーカーですが、特に小型モータの開発・製造には多くの実績がございます。
それらを証明するように、2020年9月に米国、2020年12月に中国にて特許を取得してまいりましたが、さる2022年1月に日本でも特許取得となりました。
本記事では今回取得した特許についてその概要をご紹介したいと思います。

『今までにない新しいものを生み出す』を理念に

弊社は1987年に創業し、アクチュエータやモータの開発、設計、生産を主軸に事業展開してまいりました。取り分けモータの開発・設計力には自信があり、トヨタ自動車株式会社様のヒューマノイドロボット「T-HR3」の操縦システムの一部に採用されるなどの高い評価をいただいてまいりました。
昨今では自動車のEV化などモータの持つ役割が急激に広がる中で、弊社はただ時代に沿う製品を提供するのではなく、一歩先に進んだ、あるいは一歩踏み込んだモータを開発してまいりました。

求められるモータの小型化・軽量化と高トルク化

小型・軽量・高トルクのモータ
これはあらゆる電気機器製品の宿命とも言えますが、モータにおいての小型化・軽量化は決して避けることのできない流れであり、モータメーカー各社は日々その技術開発に取り組んでおります。
弊社ではそこから更に一歩踏み込み、各社製品の同等以上の小型化・軽量化に加え、高トルク化を図り、今回の特許取得においても「小型・軽量を実現しつつ、極数が比較的多く、高トルクを出力することができるモータを提供する」と課題定義しております。

モータの課題と解決方法

例えばモータの高トルク化には減速機を用いる方法がありますが、これは同時に減速機が必要という点で小型化・軽量化に反するだけでなく、エネルギー損失やノイズ発生などの問題も伴います。
その他の手段としてモータのみによるダイレクトドライブも考えられますが、コイルの巻き数を増やすなどモータ自体が大型化してしまうという問題が発生します。
そこで東京モートロニクスでは、永久磁石の薄化や突極の形状とコイルの装着方法の調整により小型化・軽量化を維持したまま、モータの極数(永久磁石の磁極数/突極の数)を増やし起動時の高トルク化に成功いたしました。
(参照:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ 検索ワード:特開2019-092367)

ブラシレスモータを超多極モータへ

今回の特許において証明されましたように、モータの小型化・軽量化かつ高トルク化が叶えるものは、ロボットの小型化や、更なる需要が期待されるAMR(自律走行搬送ロボット)、AGV(自動搬送ロボット)など、次世代の社会インフラに関わるものだと考えております。
各国での特許取得で証明された東京モートロニクスの技術は、お客様のニーズに合わせたご提案いたしますのでお気軽にお問い合わせください。